2006年 11月 10日
saudade |
ボサノヴァの神様ジョアン。
76歳という高齢のためもう日本にくる保障はないうえ、
そろそろ天に召されるかもしれないので
経済的に相当、逼迫している俺も無理してみました。
おかげで俺の財布は空っぽです。マジで・・・数千円しかない・・・
どないしょ・・・・
まぁそれはいい。
胸を高鳴らせながら俺は時間に絶対遅刻しないよう、会場
である東京国際フォーラムに行ってきました。
さすがに、会場には金持ってそうな趣味のいい、おしゃれっぽい
人達がたくさんいました。
なんなく溶け込み、ジョアンの登場を待つ。
・・・・けど・・・・・来ない・・・・・
アナウンスが流れる。
「ジョアンがまだ到着していませんので申し訳ありませんが
いましばらくお待ち下さい。」
そして、待つこと数十分。
まだ来ない・・・・・・
そして四十分もたとうかという頃
再度、アナウンスが流れた。
「ジョアンは先ほどホテルを出発致しました。」
会場内爆笑(笑)
さすがミスタースローライフは役者が違う!
待つこと五十分ようやくジョアンが到着し、ギター一本を持って
現われ演奏が始まった。
凄いオーラに圧倒される。
会場内はとたんにマイナスイオンで満たされて俺は五本立てぐらい
のジョアンの演奏をBGMとしたショートフィルムのような夢を観た。
しばらくして深い眠りからさめたような爽やかな気分で目覚め
真剣に聞いていると演奏は終了し、ジョアンは席を立った。
「あぁやっぱり無理して来て良かった!!」
とか思っているとジョアンはアンコールで帰って来てまた
演奏を始めた。
ここからが凄くてジョアンは帰ってきて四曲も披露したあと、
再び席を立ち帰るとおもいきやまた帰って来て演奏を始めた。
それも五曲も!!
俺はなんかすっかり興奮してしまってあんな静かな音楽を
聞きながら汗だくになってしまっていた。
アンコールの曲を九曲もするアーティストなんて聴いたことない!!
全てが終了した時、ジョアンはその前に二回やっていたのと同様
にペコリとお辞儀をしてひょこひょこと帰っていった。
俺の席からジョアンは百メートル近く離れていたが、なんとなくやけど
その時のジョアンの表情からこの爺さんは本当に日本を気に入って
くれてるんやなと言う気がした。
以前、インタビューで
「私が数十年間探し続けてきたオーディエンスが日本にはあった。」
と言っていたのは伊達ではないかもしれない。
ずっと来なかったのに、最近になって三回も来日しているのも
それなら頷ける。
すっかり神様の生演奏に感動した俺は生まれて初めて
スタンディングオベーションなるものをした。
まわりのひとも結構やっていて、日本人もええ愛好家がいるんやな~
と変なことで感心してしまう。
今回は本当に見に行って良かった。
ジョアンには本当の音楽人の姿というものを見せて貰った。
ジョアンはやっぱり神様でした。
ありがたや・・・・・・
もし、今後、俺がギターとか弾き始めたらそれは完全に今回の
影響です。
by CoCoschKa
| 2006-11-10 04:05
| ココシュカのふうらい