2007年 01月 05日
一月二日 |
一月二日は泣いてしまった。
ただの泣きではない
ボロ泣きだ。
ほかに泣いていた人たちは感動して泣いていたのやろうけど
俺のは単純にそうではない。
もっと感動している心に自分のふがいなさを真っ正面からつきつけられた
ような何かがあった。
とかくその気持ちを文章で表すのは難しいけど、どうして俺がそんな気持ちに
なってしまったのかは自分でははっきりしてる。
それは一言
「真摯さ」だった。
「真摯さ」は鏡なのだ。
それは全て曇りなく映してまっすぐに突き刺さる
そんな事があたまに浮かぶ。
☆
今から二週間ほど前の話。
俺の声楽の師匠である安保先生からお話があった。
「今度、ココシュカさー大阪のゆにわで新年のコンサートをする予定なんだが
お前も歌うか?
お前も独唱で歌う経験まだないし、みんなに自分の姿をみてもらったらどうだ?
俺の思いつきだけど。」
ゆにわとは俺が通っていた塾ミスターステップアップのOBが本当に体によい
製品の販売と、食べものを出すことをモットーに経営している店の事である。
俺は直接関わっているわけじゃないが最近、店がオープンしたのは知っていた。
師匠の安保先生はその俺が通っていた塾の先生と古くからの親友なのである。
正直、最初はちょっと躊躇した。
なぜかというと塾での俺は相当のいじられキャラだから(笑)
というかどこ行ってもそうなんやけど(笑)
でもまぁこういうのもなにかの機会だし、なかなかいただける機会ではないので
完全に年始早々の試練として覚悟を決める事にした。
一月二日当日、それはそれはいい会場やった。
店にかかわっているみんなが少人数ながらも完全に受け手として万全の準備で
コンサートの場を作っていた。
公演は二度にわけて行なわれた。
歌うのは師匠の安保先生と師匠の師匠の勝田先生と安保先生の子供たち。
そしてびっくりゲスト、俺。
自分の出番は一回目の公演のあとに突然回ってきた。
実はどこのタイミングで出れば良いかは俺も聞かされていなかったので
即座に腹をくくる。
結果は良かった。
と思う。
積み重ねで作られるテクニックなんかはどうしようもないから今、出来ることを全部して
とかく真剣に伝えようと試みる。
自分のなかでは今の自分にあれ以上はなかった。悔いはなし。
自分の話はいい。
それよりも第二回の公演が本当に素晴らしかった。
師匠も師匠の師匠も師匠の子供たちも
もう何回も間近で歌っているのはみているけど本当、場が素晴らしかったというのに
つきるやろう。
今までに比類なく素晴らしかった。
やはりこういうものは歌い手の受け手が双方で成り立つもんだと強く感じる、
全部の公演が終了した後、聞いていた人たちの何人かは泣いていた。
俺はその中でなんとも言えない気分だった。
へこんでいるような気さえした。
自分の歌とくらべると恥ずかしくて・・・・
とかそういうもんじゃなくて、俺は今まで色んな事に本当に向き合ってたか?
とかそんな気分にさせられた。
それぐらい向き合われた気がしたんである。
師匠に、師匠の師匠に
それが前半に書いた文章の理由である。
この日に俺は本当に幸せモンだと思った。
こんな事を感じさせられることも、こんな場も
そうそう転がっているいるわけではない。
正月、そうそういい一日だった。
今年はまた一段と鍛えられる一年になりそうな気がする。
何はともあれ
今年も一年よろしくお願いいたします。
by CoCoschKa
| 2007-01-05 17:14
| ココシュカのふうらい